PMBOKの個人学習
PMP試験の範囲となるPMBOKですが、2005年10月より第3版が試験の対象となりました。 第3 版は第2版よりかなり分厚くなりましたが、第2版では言葉が足りなかったことが詳細になったといえます。そういった意味では、根底にある考え方は変わっていないので、第2版での考え方を理解しておけば、第3版でも対応可能であると考えられます。これまで第2版で勉強されてきた方も、本質を勉強していれば問題ないでしょう。PMBOK第3版は、PMIのメンバーになればPMIのHPより日本語版もダウンロードが可能でです。PMP受験料も割引になるので、勉強開始時に申し込むのがよいでしょう。但し、ダウンロード版は印刷ができませんので、紙で利用したい方は印刷されたものを購入するのが良いでしょう。これもPMI東京支部のHPからであれば、会員は500円割引にて購入が可能です。(2006年5月現在)
基本の流れを理解する
まずは、実行プロセスグループとコントロールプロセスグループとが相互にやりとりしているインプットとアウトプットの大きな流れを理解しましょう。
プロジェクト計画の実行→実績報告→変更管理→是正処置
この流れが理解できたら、その流れに入る前の「立ち上げ」で済ませておくべきことと、その後の「終結」で済ませるべきことを理解してください。
詳細を覚える
上記の基本の流れが理解できたら、次に個別のインプット、ツールと技法、アウトプットを覚えましょう。大きな流れが理解できていれば覚えることはそれほど多くないはずです。
市販されている問題集の多くは、この記憶を直接問うものが多いですが、実際の試験ではあまり多くありません。むしろ大きな流れにおけるシチュエーションを理解し、そのときに取るべき判断を問われる問題が多く出題されます。
よって、練習問題を解く際も、記憶だけでとくのではなく、今の場面(フェーズ、プロセス、エリア)を把握した上で、問われているものを導きだす必要があります。
また、「プロフェッショナル責任」と呼ばれる範囲の問題も多くだされます。これは「PMIイズム」と呼ばれており、「PMIの考えるプロジェクトマネージメント哲学」が問われます。必ずしも日本人にはぴんとこないものもありますので、別途紹介する書籍等で勉強しておくことが大切かと思われます。